7〜9月の気温が高い時期以外は安定して作れなかった乳清がヨーグルト発酵器の登場で一年を通して作れる可能性が出てきましたので実際に購入して実験してみました。(実験は2002年11月に行いました) |
乳清とヨーグルト部に分離した状態
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【用意した物】
- 分離の発酵になる種菌(乳清大さじ2杯とヨーグルト大さじ山盛り1杯)
- 牛乳 300cc
- カスピ海ヨーグルト専用発酵器
- 広口ビン450ml(ガラスビンは発酵状態が確認できます)
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巻き付けたビンを保温状態を良好に保つためにビニールの袋をかぶせます。(実験時11月で気温が低いため)
ヨーグルト発酵器を使用する場合、室内の温度が生活範囲であれば分離の発酵にまで至ります。留守がちのご家庭の場合は室温が下がってもビニールの袋や発泡スチロールなどをかぶせておくことにより容器内の温度が逃げずに一定の温度が保てると思えますので、寒い時期には保温対策として上記のような方法を取られると安心できるのではないでしょうか。
乳清ができる発酵になる場合は一日でビン底のクリーム部に気泡ができ始め乳清も確認できます。ビニールなどをかぶせて保温した場合では実験の結果、一日で底の部分に乳清がかなり集まり、一日半で上記の写真のように綺麗な分離発酵になりました。
オリゴ糖を大さじ1杯入れた場合、睡眠中を除いて暖房などで室温が20度以上の温度が保てれば発酵器を使わなくても分離発酵に至ります。
(注意) 気泡は炭酸ガスです。沢山の気泡ができなければクリーム部は上昇しませんし乳清は底の部分には溜まりません。気泡はヨーグルト菌が活発に活動している証拠です。元気なヨーグルト菌は腸内の環境を力強く整えてくれます。
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『最初に』
じょうごと油漉し紙(カット綿)をしいて濾しましょう。
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『分離した状態です』
左:クリーム 右:乳清
乳清は2〜3度濾しますと澄みきった乳清が牛乳の約半分できます。どちらも冷蔵庫に入れてください。
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『ヨーグルト部を冷蔵庫で保存』
できたばかりの時は酸っぱさが無いのですが冷蔵庫に保存してしばらくすると酸っぱくなります。これが一ヶ月も経ちますと酸っぱさが無くなってクリームチーズに似た風味になります。食べてみるとチーズみたいです。添加物が無い完全栄養食品のチーズと言えるかもしれませんね。
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